【おたよりコラム】安心の場所

4月、新しいことが始まる季節。新しい学年に、新しい教室、楽しみなことがたくさんある。けれども、不安もたくさん。新しいクラスに、新しい先生。たくさんの気持ちが溢れる4月だけれども、どうやってクラスの発表があったのか、入学式や始業式になにをやったのか、まったく覚えていない。覚えているのはたったひとつのこと。新しいクラスで名前順にやってくる自己紹介。なにをそんなにと思うかもしれない。『名前は三尾新です。好きなことはサッカーです。』5秒もあればことたりる。ただ、この5秒が怖くて怖くてならなかった。三尾という名前は最後の方。待っている間、先に発表する人の自己紹介がするすると頭を通り抜けていく。自分の番が近づくにつれ、手には汗が、足には力が入らなくなってくる。いざ自分の番となると頭が真っ白。用意したことなんかなにもでてこない。ただただ足が震えている。そんな記憶が残っている。 ずっとずっと人の前で失敗することがとても怖かった。失敗したところでなんということもないし、誰も気にしない。いまならそう思うことができる。でも失敗したらなにもかも失う。それくらい大きなことのように感じてしまっていた。その理由は自分自身に自信がなかったからだと思う。自信がないから完璧を装う。自信がないから隠れて練習する。そして自信がないから嘘をつく。どれもきっと親にはばればれだったと思う。きっと親どころか大人みんなに。自分自身をよくみせようとついた嘘も、なにかあったことをごまかす嘘も、『でも』『だって』と付け加えた嘘も。自分自身でついたひとつの嘘に帳尻を合わせるために、もう一つ嘘をつく、そうするともう嘘の連鎖が止まらなくな

【おたよりコラム】遊びから身につく自信

とん、とん、とん、とん、家の前でボールの音が響く。私の家の前はすぐ道路だったけれど、住宅地の一番はじっこで、道路の向かいは土手になっているような場所。車もそう通らない。なので、家の前の道路が一番よく遊ぶ遊び場になっていた。チョークで道路に絵を描いたり、縄跳びや竹馬をしたり、そしてもちろん大好きだったサッカーも、ちょっと体を動かすのはいつもそこだった。なんども家の壁にボールをぶつけて遊んでいた。跳ね返ったボールが道路の反対の土手の茂みに入って苦労することなんてしょっちゅう。表札を的にしていたら、割れてしまったこともあった。たくさんの遊びをした家の前だけれど、きっと一番たくさんしていたのは、サッカーのリフティング。ボールが落ちないように浮いているボールをトントンとリズムよく蹴り続ける技。最初は3回でも続けることが難しい。ひたすら練習。来る日も来る日も練習。何時間も練習。でもこれがおもしろい。できた回数が1回でもふえると「上手くなった」と思え、自信にもなるし、楽しくなる。「あと1回」「もうちょっとで新記録」そう思いながら何度も挑戦する。そして、1回でも多くできた時、10回を超えた時、100回を超えた時、1000回を超えた時、ものすごい達成感を感じることができた。そして、この数を数えながらおこなうリフティング、ボールを落とすことができないので、集中力が試される。一瞬でも気を抜いたらボールは落ちてしまう。10回、20回なら数秒の話だけれど、100回になるとだいたい1分。1000回ともなると、10分間ボールを見て、それに集中し続けることになる。小学生の子どもが、これだけ長い時間、一瞬も気を

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