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【おたよりコラム】ねこがみつかって

January 7, 2019

 「ちょっとお願いがあって、これをしばふハウスにはってもらってもいいですか?」そう言われて、渡されたのが、『探しています』というポスターだった。2019年がはじまってすぐのこと。しばふハウスによく来てくださっている方からのお願いだった。どうやら1月1日に、おうちで飼っていたねこが家から初めてでてしまい、そのまま行方不明となってしまったとのこと。大切な大切な家族の一員、もし自分が飼っていた犬がいなくなってしまったら、そう思うと様々な心配で押しつぶされそうになる。できるだけのことはしようと情報を広める手伝いをさせてもらった。それが1月3日のお昼頃。この時点でいなくなって数日がすぎていた。「誰かのお家にいるかもね」という言葉に「それならいいんです」という返事から「なによりも無事であってくれたら」そんな想いが伝わってきた。そして、ポスターを渡されたその日の夜11時ごろ、スマホを手に取ってみると一通のメッセージがきていた。開いてみると『猫が帰ってきましたーーーー!』というメッセージ。とっても嬉しい連絡だった。私もいそいで、一緒に心配してくださった人に連絡しなくてはと思ったものの、流石に夜遅い時間だったので、LINEでの連絡は翌朝にし、SNSで「無事にみつかりました!」の報告をすることにした。投稿をしようとしてみて気づいた。たくさんの方が情報を広めることに力を貸してくださっていたこと、中には全然知らない人までもが「猫探しています」情報を広めてくださっていたのだ。すごいなぁ。ありがたいなぁ。助け合いって素敵だなぁ。そんなことを思っていた。でも私がこのとき感じ取れていた人のあたたかさまだまだほんの少しでしかなかった。そのことに気付けたのは、翌朝しばふハウスのLINEで「無事にみつかりました」と改めて報告したあとのこと。「よかったー」「安心しました!」というメッセージがたくさん、本当にたくさん届いたのだ。そこで私の認識は『ちょっと気にかけてくれている人がいた』というものから『みんなが心配してくれていたんだ』へと変わった。みんなとってもやさしくてあたたかい。

 そんな人のあたたかさを強く実感して、数日、ふと考えることがあった。知らない人と話してはいけません。知らない人になにかもらってはいけません。たぶん、これが今の世の中の当たり前になっていると思う。その当たり前は、人を信じないこと、疑うことが根っこにきている。自分のことを信じてもらえなかったら、相手のことも信じなくなるだろう。自分のことを疑われたら、相手のことも疑い返すだろう。そうしているうちは、いい循環は起きないし、相手のやさしさ、あたたかさを知ることができないのではないかと思う。確かに危ない世の中なのかもしれない。それも一面ではあっていると思う。でも、私は思う。どんな人もやさしい気持ちがある。どんな人もあたたかい心がある。だからまず自分が誰もかもを信じる。それこそが、信じられた、だから信じ返すという良い循環のスタートとなり、もっとも人のあたたかさを引き出すことにつながるのではないか、と。私は相手のやさしさやあたたかさを信じて人と関わっていきたいと思う。知らない人でも笑顔で挨拶し、知らない人とも会話をし、知らない人にでもちょっとした贈り物をし、当たり前に「ありがとう」と受け取ってもらえる。そんな環境の中で生きていきたいと思う。きっとその方が、心がまっすぐ育っていくように思う。私はそんな信じることが当たり前となった世界で子どもたちと成長していきたいと願う。もちろん急に世界を変えることはできない。でも、まずは私自身が相手を信じ、受け入れる、そうやって新しい当たり前をつくっていきたいな。と思った。

 こんなあたたかさを知る機会をくれたねこちゃん。家族の一員がいなくなる辛さを想像する力となってくれた実家で大切にしていた愛犬のリブラ。ふたりがいなかったらこんな風に感じられなかっただろうと思う。相手を思うあたたかさを教えてくれたふたりにめいいっぱいの感謝を。

三尾 新

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