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【おたよりコラム】親バカ

 しばふハウスにうさぎたちがきてから1ヶ月。すくすく成長しいてく。しばふハウスにつれてきたときのバッグで3人一緒に移動することはできないぐらいにみんな大きくなった。そして、身体の大きさの変化以上に、できることがどんどん増えていく。しばふハウスにきた最初はトイレも覚えていなかったので、やりたい放題。「ちゃんとできるようになるまで、結構しんどいかも」そんな風に感じたこともあった。でもトイレを設置してみたら、なにも苦労することなく、たった2日ですぐにきちんとできるようになった。はじめは人を恐れていることも多かったけれど、いまではすっと近寄ってきた人のところにきてくれることも。まだまだできないことも多いし、まだ名前もおぼえてくれていないと思う。でも不思議なことで、なにかできていないということにイライラすることもない。いてくれる、ごはんをたべてくれる、水をのんでくれる、ただそれだけで本当にかわいいなぁ、しばふハウスにきてくれてよかった、と日々感じている。  そんなかわいいうさぎたちは、同じ親から生まれた5つ子のうちの3匹なので、ぱっと見は、同じ色で、同じようにもふもふで、同じようにふわふわ。「どう見分けてるの?」と聞かれることも多い。でも、よくみてみると、顔も違えば、大きさも色も、性格も違う。一番体の大きい『もなか』はくいしんぼう。よく食べた後は、ひとりマイペースに寝るのも、もなか。もなかのよいところは、すぐに新しいことに挑戦してくれること。ケージから飛び出してみたり、わんこと少し触れ合ってみたり。まずやってみるという冒険心の強いもなかは、いつも他のうさぎたちにも影響を与え、みんなのできることを増やしてくれているように思う。もなかがチャレンジした後に続いて挑戦するのが『ふわり』。ふわりは色が少し明るく、かわいい~とよくいわれる人気者。でも人気者なのは見た目のおかげではなく、人懐っこいということが一番の理由。そばで仕事をしていると、パソコンの上にのってきたり、ちょっかいを出してくるのはだいたいこの子。そして最後は、一番しゅっとしている『チャイ』。チャイはどんな子かというと、警戒心が強く、慎重。新しいことには、まずもなかとふわりがやり始めるのを端っこでそっと見守る。それをみて動き始める。そんなチャイだけれども、誰もいないときは一番のやんちゃ者。一緒にいるとちょっとかじっては猛ダッシュ。走って跳んでちょっと噛んで、そして走って、と、ものすごく運動量が多い。  きっともともと性格に違いがあるのだろうなと思う。そして、この性格の違いこそがひとりひとりにかわいさを感じる理由だと思う。でもここ数日この3人の性格をより濃くしているのは自分かもしれないと感じた。例えば、うさぎをだっこしてみたいという子がきたときに、どの子を抱っこさせてあげるかというと、やはりふわりやもなかになる。夜走って遊ばせようと思うと、チャイになる。心配するのも、うるさい音などがしたときに一番に気にかけるのはチャイ。と、その子の性格をどんどん大きくなるような触れ合い方をしているのかもしれないと感じた。「この子はこういう子だから」「この子はこれが苦手だから」「この子ならできるから」「この子はこうなってほしい」そう考えることは素敵なことだと思う。でも、そう言いながら、実はできるのに、せっかくの機会を奪ってしまうこともあるのかもしれない。そんなことを考えるようになった。きっとこれはうさぎたちだけに限らず、人にも当てはまるのかもしれない。兄弟であってももちろん違う部分はある。経験も機会も違う。違っていいのだと思う。でもその子への期待だけは、できることにも、できないことにも、同じだけ大きな期待をしてあげれたらいいなと思う。  たった1ヶ月で、すでに隠すことができないぐらいには親バカ?うさバカ?で、過保護な親になっている。過保護になり過ぎたくはないけれど、精一杯この子たちの可能性を信じ、思いっきり親バカになっていきたいと思う。 三尾 新

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