【おたよりコラム】その人をあらわす

「よし、休み時間だ!」キーンコーンカーンコーンというチャイムのその『キ』の音が聞こえるか聞こえないか、その瞬間に走り出す。階段をも駆け下り、校庭一番乗りを競う。休み時間も放課後も外に出て汗だくになって、全力で勝ち負けにこだわって運動をする。それこそが喜びだった子どもの私。そんな子どもの私にとって、この梅雨という時期は好きになれない季節だった。遊べず体力を持て余すしかなく、そんな自分にさらに追い討ちをかけてくるのが『読書』だった。雨の多い時期、本を読むことを勧められる。でも私は本が好きになれなかった。私が本を手に取ったのは読書週間などで誰が一番本を借りたかがランキングになるときぐらい。競争に勝ちたいという一心で読んでいた。でも残念ながら本を自分から読みたいという気持ちになることはなかった。  そんな様子で本を読まない私だったけれど、知っている言葉の幅は広かった。本好きの真面目な姉がいたということもあるし、母がたくさんの言葉を使って話してくれたことで言葉が広がっていったのではないかとも思う。でもそれ以上に自分の言葉を広げられた理由が2つある。ひとつは中学受験をしたこと。四字熟語やことわざなどをはじめ、たくさんの言葉を知った。ジャイアンがのび太の田んぼに流れるはずの水を奪って、自分の田んぼのために水を横取りしているという『我田引水』のドラえもんの4コマは、いまでもその絵をはっきりと思い出せる。知識がどんどん頭にはいっていく時期、今、私がもっている言葉の引き出しはそのころに身につけたものが多いといえる。これを中学受験をしたからこそ得られた機会ということもできるけれど、中学受験が言葉を

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