【おたよりコラム】姉
「どうしてはーちゃんはゆるしてもらえるの?わたしもはーちゃんみたいにないたらゆるしてもらえるの?にんじんをたべたらほめてもらえるの?」そんなことが書かれたおりがみがみつかった。しっかり覚えていないけれどだいたいこんな感じの内容だった。幼いころの姉から母に向けて書かれた手紙だった。はーちゃんというのは私の家でのあだ名だ。はーちゃんは当時すぐ泣いて母に告げ口をするような子だった。「自分が正しい」だから「姉をしかってよ!」そういう告げ口。そんなはーちゃんの口癖は「だってさやかちゃんが、、」だった。とにかく、なにがあっても、それこそ私が悪かったとしても、なんでも姉のせいにして「だってさやかちゃんが」を連発していたらしい。このだってさやかちゃんが攻撃は母に通じることもあったし、「それはあなたが悪い!」とまったくもって相手にされなかったこともあった。それでもこの攻撃はなんだかんだうまくいっていたのだと思う。というのも原因が私にあったとしても、母は母でいいすぎたりやりすぎた姉にも注意をしてくれるからだ。そんな私だったので、姉にとっては正直うっとうしい存在だった