【おたよりコラム】近くの支えと遠くの支え
「いくよー、3、2、1、GO!!」そういって住宅街の中をかけ出す。全力疾走でたくさんの家を通り過ぎる。息を切らしながら、ひたすたに走る。数100メートル先の公園まで。公園につくとちょっと休憩。トイレをすませ、「リブラ、ジャンプ!」とか声をかけながらちょっとトレーニングしつつ遊ぶ。そしてまた道路へ。「次は丸山台公園までね!いくよいくよいくよーーーGO!!」そしてまた走り出す。足がちぎれそうになりながらも声を掛け合い、目を合わせながら、全力で走っていく。それが自分とリブラの散歩だった。リブラは小学校5年か6年かのときに家にきた小型犬で、ジャックラッセルテリアという犬種。白と茶色のかわいい容姿だけれど、元気で、走るのがはやく、体力もピカイチ、そんなわんこ。アジリティというハードルをとんだり、ポールをジグザグに走ったり、トンネルを抜けたり、そんな障害物走の大会にも一緒にでたりしていた賢い子だった。アジリティという競技ではもちろん、家でゆっくりしているときでも、パートナーという言葉が一番しっくりくるほど、わたしの心の支えとなる存在だった。そんなリブラの生活