【おたよりコラム】我慢、頑張るのない世界に
4月、新しい学年、新しい友だち、新しい先生、たくさんの新しいがまわりにあふれる時期。「楽しみ!」「ドキドキする」「不安」たくさんの気持ちが子どもたちの表情からみてとれる。私は緊張の「ドキドキ」とちょっと大人になった「ワクワク」でいっぱいになるタイプだった。人の前でなにかすることが苦手だった私の毎年の試練は順番にまわってくる自己紹介だった。だいたいは名前順。『みお』なのでわりと最後の方だった。あ行か行のころには「大丈夫大丈夫」と自分にいいきかせ、さ行た行のころには「何を言おう」と必死に考え、心の中で繰り返す。な行は行では「失敗したらどうしよう」「あれ、なんていうんだっけ?」とプチパニック。結局、足はふるえ、頭は真っ白。もう苦手で苦手で仕方がなかった。でも、憂鬱なことといえばそれくらいで、クラス替えや先生の心配はあまりしていなかった。そう考えると、新しい環境に自分を合わせて頑張る、我慢する、ということが少なかったのかもしれない。休み時間があって、放課後もあそべるのなら全てオッケー!そんな感じのものすごく単純な男子だったともいえるかもしれない。とはいえ