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【おたよりコラム】自分で決める

 しばふハウスをはじめてから2年が経ちました。2年がだいぶ前のようにも感じるし、つい最近だったようにも感じています。よく2年前のしばふハウスを始めたころのことを思い出します。そしてキッズクラブをはじめようと決めたときのことも。そのころからずっと支えられてばかり、周りに助けてくれる人がいて、応援してくれる人がいて、今があるのだとみなさまには心より感謝申し上げます。

 夏休みの恒例イベントとなった1日預かりやキャンプにもたくさんの人に参加していただけるようになりました。参加したひとりひとりに何かを感じ、考え、行動する、小さなことであってもたくさんそんな経験をしてもらえていたらいいなぁと思っています。キャンプや預かりなど、1日一緒にいる、ということをしていると、子どもたちから、「ボールつかっていい?」「おにごっこしていい?」「もうそといっていい?」「ぼうしいる?」「長ズボンの方がいい?」「トイレいっていい?」「水飲んでいい?」とたくさんのことを聞かれます。いいか悪いか私が判断すべきことは危険があるかないか、ということだけ。キャンプであれば火を使うことや川などでの水遊びの際の質問はすぐに可否を答えます。でもそういった命に関わることでない限りは、子どもたち自身に考えて欲しいと思っています。「長袖を着たほうがいいか」「ボール遊びをしていいか」「トイレに行っていいか」自分で考えて判断し、行動する。『自分で決める』ということをたくさん経験して欲しいと思うのです。それこそ質問の中には「いま、なにしたらいいの?」「なにしてあそべばいいの?」というものも。川や原っぱで自由に遊んでいいよというときのこと。自分で遊びをみつけられなかったり、探そうと思うことができなかったり。自分の好き、自分の楽しい、にもっと敏感になって欲しいと思うのです。どうしたいか自分で決める。「自分で決めたんだから責任も自分で」なんていうのは、まだまだ難しいこと。自分で決めて欲しいと思うのは、自分で自分のすることを決めることで、自分の心の中の想いに気づくことができるようになって欲しいから。最初はなかなか難しいこと。まずはとにかく小さいことから。「着る服を選ぶか決める」「なにして遊ぶか決める」「おやつを自分で決める」そんなこと、と思うかもしれませんが、自分で決める、ということに慣れて欲しいなと思うのです。

 夏休みの預かりを宿題をしたいから休むと自分で決める子、新しい習い事をすると自分で決める子、続けてきた習い事をやめると自分で決める子、中学受験を自分でしようと決める子、人の悪口をいう友だちの輪から抜け新しい友だちを作ると自分で決めた子、いろんな子がいました。自分で自分のことを決めた子には、そのあとの行動にパワーがあることが多いように思います。親としてはこうしてほしい、こうやってほしいと思うこともあるかもしれない。家できめたルールも大事。そこはバランスなので、全てを子どもに任せるというわけにはいかないと思う。子どものその場の思いつきに振り回されると大変。子どもがこうしたいと言った時、理由を聞いてみてください。

 一番ながい2学期、教室の中でも、子どもたちが、自分で考え、自分で決めて、行動する。そんな経験をたくさんしてもらえるように、多くの機会を用意し、子どもたちの決断を見守っていきたいと思います。

三尾 新

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