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【おたよりコラム】やってみる

 「来年は新都心駅までの道、まで全部でハロウィンやりたいわ~」そんなことをぼやいていたのが1年前。イベントがうまくいき調子にのって言った言葉だったと思う。でもそれが1年後の今年、新都心駅までの通りでイベントを行うこととなった。こうあったらいいな~と自分の想いを口にしたことが叶った。さまざまなタイミングに、縁に正直驚いている。大きな規模になったハロウィンだけど、イベントを終えて、ものすごく多くの方々に支えられてできたイベントだったなぁと強く感じている。参加してくれた方々、協力してくれたお店、スタッフとして動いてくれた方々、事前の準備を協力してくれた方々。きてくれた方もスタッフもあわせると700人を超えるイベントとなった。そして思う。参加した方の「イベントに参加しよう!」「仮装してみよう!」という気持ち、スタッフの「ボランティアしてみよう!」「思いきって仮装しちゃおう!」そんな想いが集まらなかったら、イベントは成功はおろか、開催すらできずに終わることになっていたのだろうと感じた。こうしたたくさんの「やってみよう」という思いが多くの人を支え、人を、心を動かしていくんだと改めて感じた。

 でも「やってみよう」には失敗がつきものだ。かまきりのたまごをみつけた私が家に持って帰り虫かごにいれといた。放課後学校で友だちと遊びつくしてかえってきた私は母の悲鳴に似た声を聞くことになる。無事孵化したカマキリがそれはもうたくさん、うじゃうじゃという言葉がしっくりくるほどに玄関に広がっていた。またある日には、家の庭に50~60cmぐらいのプラスチックのケースを埋めて池を作ってみた。なかに金魚を泳がせて。できあがり感動していた私にショックな出来事がおきた。翌日猫がきて金魚をさらっていくのを目の当たりにしたのだ。また別の日には、ザリガニを2匹つって帰ってきて、同じ水槽に。翌日には戦いの形跡と勝ち残った1匹しかいなくなっていたことがあった。生き物のことばかりあげたけれど、「やってみて失敗」は生き物以外にも。コンセントに興味をもってしまった自分はクリップを伸ばしてコンセントにさしてみたこともある。バチンという音がして、学習机の電気がきえた。ヒューズがきれたのだ。クリップを入れたコンセントが子ども用の学習机でよかったと心から思った。階段を何段ジャンプで飛び降りることができるかとやってみよう!と家の階段で全力ジャンプをしたら階段の天井に頭を思いっきりぶつけ転落。「やってみよう」には本当にたくさんの種類がある。ちょっといいこと思いついた!楽しそう!危なそう!親がいないから!いろいろな感覚。私のやってみようは、褒められる「やってみよう」ではないものばかり。でも、このちいさな挑戦や実験が自分に教えてくれることはたくさんあった。本人としては、やってみた満足感でいっぱいになっていたから、プラスのこととして記憶が残っている。でも、きっと母からするともうやめてくれ、、ということばかりだったと思う。いまになって申し訳ない、とも思うけれど、「やってしまって申し訳ない」というより「もうちょっとうまい方法があっただろうに下手な失敗をしてしまって申し訳ない」という方が近いかもしれない。繰り返しやってしまう理由はここなんだろうなと気付かされる。どうあれ、結局やってみるという経験が、サッカーのセレクション(試験)を受けてみる!生徒会になる!学校に新しいイベントをつくってみる!というような学生時代のさまざまな挑戦につながっているとおもう。そして今回のハロウィンイベントやお祭り、そしてしばふハウスをつくるというチャレンジにも。  「やってみる」の積み重ねをなんだかんだ許してくれた母(許したわけではない)に感謝しつつ、失敗することが当たり前、失敗をこわがらずにやってみる、とみんなが考えられるように、私自身いろいろやってみることを続け、失敗する姿もそのまま見せ続けていこうと思います!

三尾 新

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